Chronology

古代アルソウム・六始祖の入植から諸領邦の成立まで

帝国歴0年頃 南方のエマオ地方から「帝国」と呼ばれる人々が北上し、カルシ川沿いに幾つかの植民都市を築き始める。コトバイ、イェルワなど。ウォラグネ人と呼ばれるこの地域の先住民族と交易を始める。
50年頃 ブレルの丘を越えてディエブ川流域へと「帝国」の交易網が広がる。

103年 ウォラグネ人のマレ氏から帝国がマレブ市の土地を999年契約で賃借。
480年頃? サイナブオール王子とアタルテア王子の約束が交わされる。タンボラ王国を出奔したアタルテア王子、南方山脈で山の女神パルセノイと出会う。「山の兄弟」の始まり。
497年頃? 族長アバルサに率いられた古代アルソウムの六支族の西方植民「六祖西征」始まる。東方の故地ウジュホロドを出たアルソウム族の六支族が西に向かう。
500年頃 六祖のリエカ川渡河・ディエブ川中・下流域入植。六祖の子どもたちはそれぞれ氏族集団を形成。

573年 六祖筆頭アバルサの三男バヤンティーグの孫ブザウがアバルサ王国を建国。首都はマレブ。
600年頃 現在のコトバイ港の西にあたるウワニ地方の漁民・湖民たちが大ヤムスクロ湖各地に進出し、交易に携わる。

626年 カインティ姫のタンボラ入りによりバヤンティーグ朝アバルサ王国とタンボラ王国の王位統合。タンボラ親王位(バヤンティーグ=カインティ家)創設。
628年 アバルサ王国南部がクンビア大公国として分家され、独立。この頃からウォラグネ地方(現在のアルソウム連合王国の版図にほぼ重なる)各地に小規模なアルソウム族の領邦が無数に成立する。
636年 モヤンバ王国成立。
652年 ヤムスクロ王国成立。
669年 ヤムスクロ王国の支援により、アバルサ王国からブレル侯爵領が事実上の独立を果たす。
687年 マンガルメ王国成立。後の「アルソウムの六つの冠」が出揃う。ただしまだこの時代には六領邦以外の「王国」も多かった。
700年頃 ウワニ地方からイェレサド諸島・大ヤムスクロ湖南西部に古代アルソウム族が進出した飛び地の入植地であった地域がバツェ族との文化交流により、独自の文化を形成(ウランゲリ諸族の成立)。

中世アルソウム・六領邦体制の確立


700-900年頃 各地の領邦がアバルサ王国、ヤムスクロ王国、クンビア大公国、ブレル侯爵領、モヤンバ王国、マンガルメ王国の六領邦へと統合される。この頃までにアルソウム語の正書法が成立。
1000年頃 大ヤムスクロ湖南岸の豪族の子、クルサ・リトムルが郎党を連れて大ヤムスクロ湖を越え、カルシ川を遡上してグアダムル山の麓に移住。グアダムル・クルサ家の開祖となる。
1100年頃 カルシ川中流のイェルワの丘の上に旧ギベオン神殿が築かれ、後に「葡萄棚文書群」と呼ばれる写本群が作成される。
1169-1175年 アンツィラバの乱。当時のアバルサ王弟アンツィラバがアバルサ王に対して反乱を起こし、これに各地の豪族や冠主が介入。アルソウム全土が戦乱に巻き込まれる。乱の結果、ヤムスクロ王位をクルサ・ユジールが選挙により継承。ヤムスクロ王ユジール一世となる。
1344年 アレナ体と呼ばれる活字がブレル市で初めて製作される。アレナ体はあちこちで複製され、アバルサ王国、ブレル侯爵領、ヤムスクロ王国各地でアレナ体を用いた活版印刷が盛んになる。
1388年 ダナエ大学の最初の講義が肉屋の二階で行われる。
1418年 「六冠の主」クルサ・カルムと寵臣ベティエ公伯爵によりアルソウム連合王国成立。ゼルワへの遷都始まる。
1420年 ウアラプエ条約が連合王国とエマオ王国の間で締結され、ウアラプエにアルソウム租界が作られる。
1432年 ディオラ二世とマハラビエ侯爵により第一次奴隷禁止法成立。

1437年 ラファル島の戦い。アルソウム連合王国がラファル島をヤファイ君主国から奪い、王室直轄領とする。ラファル島の戦いに敗れたヤファイ海賊のイェビ=ジェミ党の船がマンガルメ半島に漂着し、連合王国に帰順。

現代アルソウム・双剣を巡る人びとの物語

1516年 ウェスカ生まれる
1522年 ヒュラエズ、生まれる。
1524年 シムロン・グウィル生まれる。
1526年 イェビ=ジェミ・ガイリオル、ヴァンカレム生まれる。
1530年 大ヤムスクロ湖南部で飢饉。ヒュラエズが売られる。
1532年 ブレイ生まれる。
1533年 ヴェレン・サアルト、キュイマ・レピ生まれる。ウェスカ、マレブ連隊に入隊。
1536年 ウェスカ、マレブ連隊にて傭兵親方資格を取得。
1537年9月 ヒュラエズとアネイリンが出会う。(第九部第三章「月と死体 Corpse under the moon 」)
1537年10月 ヒュラエズ、ミンタカ山地の瑪瑙谷でワイヤクに拾われる。
1540年 ハミジエ王国軍の連合王国侵攻。(第九部第四章「オジョルニの戦い」)連合王国陸軍アバルサ軍団がハミジエ王国軍を撃退。この戦いにはウェスカもマレブ第二連隊の副中隊長として参加している。シムロン・グウィル、ダナエ大学入学。イニシュア生まれる。瑪瑙谷のワイヤクの「学校」が炎上。
1541年 イェビ=ジェミ・ガイリオルがチェレク連隊に入隊。双剣のうち長剣「イオルド」が製作される。
1542年10月 スピルキ・ファイス生まれる。
1543年 イェビ=ジェミ・ガイリオル、傭兵親方資格取得。
1544年 ウェスカがマレブ連隊を除隊してゼルワに移住。
1545年 双剣のうち短剣「ペルケチエ」が製作される。
1546年 シムロン・グウィル、ダナエ大学法学部を主席で卒業。チェレク連隊入隊。
1547年6月 チェレク連隊、ラファル島に移動。
1549年6月 チェレク連隊、戦時編成に移行。ヴェレン・サアルト、ダナエ大学入学。
1550年3月 チェレク連隊、イグリム上陸。(第四部「兵站の王 Commissary General 」)


1550年4月 トゥーバの戦い。シムロン・グウィル、チェレク連隊を除隊する。
1550年9月 イェビ=ジェミ除隊。クレフェの紙市事件。イェビ=ジェミとブレイが出会う。(第一部「道しるべの歌 Waymark Songs 」)
1550年10月 アレバ山の戦い。イェビ=ジェミとブレイ、結婚する。イェビ=ジェミ、スピルキ・ファイスを引き取る。イェビ=ジェミとブレイとファイスがゼルワに住み着く。(第二部「ナナカマドの娘 Rowan’s Daughter 」) 黒ワニ、ショナムルの入り江に現れる。


1551年 湖賊の活動活発化。
1551年4月 消えた風景画事件。レオン通りの戦いでブレイの存在が注目を集める。
1551年9月 ディオラII世橋開通式典。イェビ=ジェミ、グアダムル騎士に叙任される。
1552年6月 イェビ=ジェミとブレイの長女カプドレ生まれる。
1553年10月 辻切り騒動。(第五部「辻斬り Serial killer on the street」)
1555年6月30日 ダナエ大学の夏至の夜。ヴェレン・サアルトが伝説を作る。ファイス、イェビ=ジェミの弟子になる。
1556年9月 ウアラプエ国際会議。(第三部「湖賊 Bandits on the Lake 」)
1556年10月 バツェ軍がショナムル支族を攻撃。湖賊紛争。
1557年7月 アリュタドマとベルイアヴァク、生まれる。
1558年7月 イェビ=ジェミとブレイ、ミリア峠を調査(第一二部「死人峠 The Pass to the Underworld」)。


1559年秋 モディーチェリ戦争。イェビ=ジェミはチェレク連隊第八中隊長に復帰して参戦。ファイスも第八中隊に配属されて戦場へ。
1560年5月 ヴェレン・サアルトが財務庁に呼び出される。(第六部「竜が居ない国 Land without Dragons 」)
1561年1月 スピルキ・ファイス、傭兵親方資格取得。マハラビエ侯爵家の家臣となる。(第九部第六章「叙任式 Accolade 」
1561年4月 第一回詩戦開催。(第六部「詩戦 Poets’ Joke 」)
1561年5月 レネル・リムがダナエ大学の歴史学の教授シムロン・ツァルガの秘書になる。(第八部「天頂環 On Upside-Down Rainbow」)
1561年10月 ファイスとイニシュアが再会する。(第七部「アレチノギク The Seed of Erigeron」)
1562年6月 リムと鬼畜寮の「悪戯」

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